現代人は忙しい日々の中で、つい朝の時間をおろそかにしがちです。しかし、朝の過ごし方次第で、その日1日のパフォーマンスや気分が大きく左右されることをご存じでしょうか？
今回は、誰でも簡単に取り入れられて、しかも効果的な「朝のルーティン」を3つご紹介します。
1. 起きたらまずはカーテンを開けて日光を浴びる
朝起きたらすぐにカーテンを開け、太陽の光を浴びることを習慣にしましょう。太陽光には体内時計をリセットする働きがあり、体が「朝だ」と認識して自然な目覚めを促します。
さらに、太陽光を浴びることで「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質が分泌されます。このセロトニンは、精神の安定や幸福感に関わる重要なホルモンで、うつ予防や集中力の向上にも効果があるとされています。
忙しい朝でも、まずは5分だけ窓辺で光を浴びながら背伸びするだけでもOK。気分がスッキリし、やる気もアップします。
2. コップ一杯の白湯や水で内臓を目覚めさせる
睡眠中、人はコップ1杯〜2杯分の汗をかくと言われており、朝の体は軽い脱水状態です。起きた直後にコップ1杯の水、または白湯をゆっくりと飲むことで、水分補給と同時に内臓の働きが目覚めます。
白湯は体温より少し高めのぬるめのお湯（50〜60度程度）で、胃腸を優しく温めるため、消化機能の活性化や便通改善にも効果的です。
冷たい水では内臓に負担がかかる場合があるので、体が冷えやすい方や女性には特に白湯がおすすめです。
また、レモン汁を数滴加えたり、ミネラル入りの天然塩をほんの少し混ぜることで、ミネラル補給やデトックス効果をさらに高めることもできます。
3. 軽いストレッチや深呼吸で交感神経をオンにする
寝ている間は副交感神経が優位な状態になっており、活動を開始するには交感神経を刺激する必要があります。
ストレッチをすることで筋肉がほぐれ、血流が良くなり、脳への酸素供給も促進されます。とくに、首・肩・背中・股関節をゆっくり伸ばすことで全身がリフレッシュされ、だるさが軽減される感覚を実感できるでしょう。
また、深呼吸を数回行うこともおすすめです。呼吸を意識するだけで副交感神経と交感神経のバランスが整い、気分が落ち着いて「よし、今日もがんばろう」と前向きな気持ちになれます。
◎ まずはひとつでも取り入れてみよう
これらの習慣は、すべて時間や場所を選ばずに実行できる簡単なものばかり。完璧にやろうとしなくても構いません。まずは「起きたら光を浴びる」「白湯を飲む」など、1つだけでも始めてみることで、体と心の変化を実感できるはずです。
朝の数分間の意識が、1日の生産性や気分を左右する。そんな可能性を、あなたもぜひ体感してみてください。
